緑内障について

緑内障について

ご質問:「うちの子の目が濁って見える」,「痛そうに目をつぶっている…これって,緑内障?」

 なんとなく目が濁り,透明感がない時,目を痛そうにしている時がありませんか?もしかしたら,それは緑内障かもしれません。犬も人と同様に,緑内障という病気になることがあります。

緑内障とは?

●どんな病気?
 眼の中では常に“眼房水”という液体が産生され,古くなった液体は排出されることで,眼の大きさが一定に維持されています。
 緑内障では,なんらかの原因により,眼房水の排泄がうまくできなくなり,眼房水が過剰にたまることで,眼の内部の圧力(眼圧)が高くなります。この圧力によって眼の神経が圧迫され,失明に至ります。

●症状は?
・眼をしょぼしょぼしたり,眼のあたりを気にしたりする。
・元気・食欲がなくなったり,眼のまわりを触られるのを嫌がったりする。
・白眼の部分の太い血管が充血している。
・眼がなんとなく濁って見える
 眼圧の上昇は強い痛みを伴います。眼圧が高い状態が続くと,眼球が膨張し,飛び出た状態(牛眼)になります。この状態では,眼が乾燥しやすくなり,角膜のキズができやすくなります。

●原因は?
 緑内障の原因は大きく2つに分けられます。
①原発性緑内障
 生まれつきの眼の構造異常により,眼房水の排出が不十分になりやすく,緑内障を発症します。アメリカンコッカースパニエルや柴犬,トイプードル,シーズー,マルチーズなどの犬種では原発緑内障が多いことが知られています。
②続発性緑内障
 白内障や水晶体の脱臼,ブドウ膜炎などの眼の中の炎症により二次的に緑内障を発症します。他の病気が原因のため,その病気の治療を行うことが重要です。

●検査方法
・眼圧測定
 眼球の圧力を測定します
・視覚機能検査
 眼圧が上昇することによって,どの程度視覚機能が障害されているのか検査します。
・眼底検査・超音波検査
 眼の神経の障害の有無や,眼の構造の変化を見るために行います。

治療方法

 眼圧が高い状態が続くと,失明してしまうため,なるべく早く眼圧を正常な値まで下げることが重要です。

●緊急治療
 急激な眼圧の上昇が起こった場合に行います。点眼薬を用いるほか,眼圧を下げる薬の点滴を行い,眼圧を正常な状態まで下げます。

●内科療法
 眼圧を正常に保つために行います。いくつかの点眼薬を用いることで,眼圧が再び上昇するのを防ぎます。

●外科療法
 内科療法では管理しきれない場合に行います。レーザー毛様体凝固術や緑内障チューブシャント術があります。また,内科療法・外科療法を行っても,緑内障が進行し,眼球が異常に拡大してしまう場合(牛眼),眼球を摘出する手術が必要になる場合があります。

●サプリメント
古くからブルーベリーに含まれるアスタキサンチンやビタミンEが視力の維持に効果があることが知られていますが,近年,カシスに含まれるアントシアニンが緑内障における視力障害の進行を抑制することが発見され,注目を集めています。

 緑内障の治療では上昇してしまった眼圧を下げることがなにより重要です。ペットの眼が濁っているとき,痛そうなときはなるべく早く動物病院を受診しましょう。

年中無休 午前診療/9:00~12:00 午後診療/13:00~19:00
Tel.03-6913-3361 メールでのお問合せ
プリモ動物病院 練馬 案内図
ページトップへ