眼科診療について

ドライアイについて

ご質問:「うちの子、目の輝きがなんとなくないんですが」「目が乾いているみたいなんです」「ねばねばした目ヤニがたくさんでるんですが…」

 人でも多く見られるドライアイですが、わんちゃんにも起こります。なんとなく目の輝きがない、目を痛そうにしている、目が乾いて見え、目ヤニがたくさん出ているといったことはないでしょうか。もしかしたら、それはドライアイかもしれません。

ドライアイ(犬の乾燥性角結膜炎・KCS)とは?

●涙の膜(涙膜)の構造
 角膜の表面は常に涙で覆われ、角膜を保護し、角膜のうるおいと光沢が保たれています。この涙膜はムチンと呼ばれる粘液の層・水の層・油の層の3つの層に分かれており、角膜表面をうまく覆っています。

●どんな病気?
 様々な原因によって涙の量が減少し、角膜表面を覆っている涙膜の安定性が失われ、目が乾燥することによって、角膜・結膜に炎症が起こる病気です。また、涙膜の3層の構造バランスが崩れることでもドライアイが起こります。

●症状は?
・眼のうるおい、光沢が失われる。
・ねばねばした目ヤニがでる。
・白眼の部分の充血がある。
また、角膜に傷が存在すると、目をしょぼしょぼさせる、目が開かないなどの症状がみられることがあります。

●原因は?
 原因は大きく分けて2つあります。 一つは、涙の量が少なくなるためです。この原因としては、眼の炎症や、涙を作る細胞の障害などが考えられます。
 もう一つは、涙の蒸発が早くなるためです。この原因としては、瞬きの回数の減少(顔面神経麻痺や瞼の外傷・大きさの異常による)や、涙の蒸発を防ぐ油分の分泌の低下などが考えられます。

●検査方法
・シルマー涙試験
ろ紙をまぶたの下に入れ、涙の量を正確に測定します。
・涙液層破壊時間検査(フルオレセイン染色)
フルオレセインという黄色の染色液を角膜にたらして、角膜表面の傷の有無を確認します。また、その染色液が何秒で角膜表面から除去されるかを見ることで、涙膜の安定性を検査します。

治療方法

●症状が軽い場合
 涙液の成分の補充と角膜保護を目的とした点眼薬(ソフトサンティア、ヒアルロン酸点眼)で治療を行います。

●症状が重い場合
 上記の治療に加えて、涙の分泌を促進する点眼薬(ジクアス、ムコスタ)や、炎症を抑える薬(ステロイド)や免疫抑制剤(シクロスポリン)を用いて治療を行います。
 近年、ドライアイの治療では、涙膜のどの部分に問題があるかを追求し、それに応じた治療を行うことが提唱されています。当院でもこの考え方を取り入れ、治療を行っています。

 犬のドライアイ(乾性角結膜炎、KCS)は長期の治療が必要になることが多い疾患です。重症化すると治療が難しくなるため、早期に発見し、治療を開始することが大切です。
目の輝きが以前より減った、目ヤニが増えたなどの症状がありましたら、お早めにご来院ください。

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